今さら聞けないリプレイスメントグリップの基本

はじめに

購入した際に必ず巻いた状態で付いてくるリプレイスメントグリップ「以下、元グリップ」。2種類存在するって知ってましたか!?

ラケット購入後から一回も巻き変えたこともないからよくわからない… と言う方もいると思うので改めて解説していきたいと思います!

まず、元グリップはオーバーグリップに比べて非常に高価なんです(・・;)値段にして1000~2000円も差があります。よっぽどでない限り、頻繁に巻き替えることはしないんですね。けど高価な分、重要な役割を果たしてくれていると私は感じています。元グリップを剥がすとラケットの本体(樹脂部分)がむき出しになるんですが、もし仮に、本体の上にオーバーグリップのみを巻いてテニスをした日には血塗れになる覚悟が必要です。

本体部分を確認する分かるかと思いますが、非常にゴツゴツしています。元グリップを巻くことによって、ラケット本体の八角形を残しつつもマイルドな握りを実現してくれるのが効果効能ですね。

握った感覚のマイルド度合いで比較すると、シンセティックグリップ>レザーグリップなので好みで替えられるとよいかと思います。

シンセティックグリップ

購入時の9割近くのラケットにこのグリップが巻いてあるので馴染みがあるのではないでしょうか?(フェデラーが使うようなボックス形状タイプのラケットにはレザーが巻いてあることが多い。)

ショップにいくと数種類のラインナップがありますが、正直ベースでお話をするとシンセティックグリップの種類で大きな違いは感じられないことがほとんどかと…理由としては、シンセティックグリップを直で使用すること多くはなく、オーバーグリップの感触が先行するからです。ただ、レザーグリップとシンセティックグリップという点では大きな違いがあるのでレザーグリップは後程、解説します。

ラケットによって巻いてあるシンセティックグリップはそれぞれですが、白か黒が多い印象です。表面に穴あき加工のようなものからプレーンのものまでそれぞれです。簡単にまとめると以下の特徴が挙げられます。

メリットデメリット
・レザーに比べクッション性能が高い
・極論、オーバーグリップ無しで使用可能
・グリップサイズ1で使用可能
 →オーバーグリップで太くなるの為
・巻き替えは意外と難しい
・オーバーグリップを利用しない場合は費用がかさむ

特徴という特徴が無さすぎるので、違う目線から少し情報提供をします↓(笑)

きれいな状態を保つことができれば、上記の写真の様に真っ白のままで使い続けることが可能です。

雨の日に使ったら、オーバーグリップを取った後に元グリップを乾燥させてあげること、定期的にオーバーグリップを替えてあげることや白色以外のオーバーグリップは極力避けること。こんな所に気配りすると長持ちしますね!(シンセティックグリップとオーバーグリップ双方に若干のウェット感があるので色写りしやすいのが原因です。机に貼ってしまった紙製のシールが綺麗に取れなかった的な状態)

ただ、どれだけ綺麗に使おうとも手の形に沿った変形は避けようがないので、毎日プレーされる方は約1~2年を目処に巻き替えてあげることをおすすめします。推奨というだけなので替えなくても大きな支障はないかと。

参考程度に、ずーーっと巻き替えなかった結果、色写りしたグリップも載せておきます(腐ってカビが増殖している訳ではないので使うことは可能ですよーー)↓

レザーグリップ

続いてレザーグリップについて解説していきます。このグリップを既に利用されている方は誰かの影響もしくは、かなりこだわりのある通の方ですね(笑)レザーとは直訳の通り天然の皮革が使われています。

実際に私自身、このレザーグリップに巻き替えてプレーをしていた物好きでした!表面が固いのでシンセティックグリップよりも特徴的でメリットデメリットも豊富なような気がしています。

メリットデメリット
・グリップの角の位置が把握しやすい
・打感が掌に伝わりやすい
 →繊細なタッチを求める方にはおすすめ
・握る力が小さくても十分にスイング可能
・ラケットバランスをグリップ側に移動可能
・レトロな雰囲気で格好良い
 →オーバーグリップ巻いたら何も見えませんが
・表面が固い分、掌の痛みを感じる可能性がある
・掌にマメができやすい
・より高価で巻き替え困難(シンセティックグリップと比較)
・シンセティックグリップより重い商品が多い
 →元々のラケットスペックが変わってしまう

以上の点から、レザーグリップは上級者向けという印象が強く、手が命である女性にはあまりおすすめできないなぁと思います。感覚は人それぞれではありますが、使い始めは痛いと感じるのではないでしょうか?ただ、その痛みの先には良いラケットフィーリングが待っているかもしれません。

最後に

元グリップに目を向ける方はそう多くないかと思います。しかし、非常に重要なアイテムであることは間違いありません。打感の違いを体験したい方や、ラケットカスタマイズの第一歩を踏み出したい方は試されてはいかがでしょうか。

話は変わりますが、どちらにしても巻き替える際は慣れが重要です。初めてご自身で巻き替える時はずれてしまったり取れてしまったりとアクシデントが多いです。自身ないな、無駄にしたくないなと言う方はお店の方や慣れている方に依頼するといいと思いますよ。

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