ラケット色々

こんにちは。

テニスをこれから始めようとしている方は特に、無数にある道具選びに困っていませんか??また、プレー中のヒッティング感覚がしっくりこない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
20年近くプレーヤーとして戦ってきた筆者が道具という側面からそれらの悩み解決をお手伝いします!ラケットから、グリップテープ、ストリングと星の数ほどある組み合わせを要素分解して(筆者の主観)ご紹介します。自身にぴったりあった道具を知るきっかけになります(^ー^)

ラケット
まず一番最初に決めなくてはならない、必須道具。全く同じデザインでも若干違う点があったりと、非常に煩雑なのが各メーカー、シリーズのラケットです。ここでは大枠について解説します。

  1. 重さ
    一概にこの重さが良いと言うことはありませんが、約280gを基準に軽い重いと判断して良いと考えます。重すぎも軽すぎも避けるべきですね。
    ラケットが重いほど、相手のショットに対してパワー負けしにくくなる長所があります。理由としては、遠心力が働く点とボールの重量に対するラケットの重量という物理的法則です。(もちろん、適正な打点で打てていることが前提です。)短所はラケット操作が軽いものより難しく、疲労感も早く見られる傾向があります。軽いラケットは逆の要素なので割愛しますが、しっかりスイングしたいストローカーは気持ち軽めに、ノーバウンド(サーブやボレー)のショット重点を起きたい方は重めを筆者は推奨します。
    いきなり重いものを購入されるよりかは少し軽いかな?と思うもので始めるといいと思っています。重たいものを軽くすることはできませんが、錘でチューニングすることで軽いラケットを重くすることは可能ですので(^∇^)
  2. フレームの形状
    フレームの形状というとイメージし難いと思いますが、フレーム部分を切ったときの断面で判断します。まず、ロジャー・フェデラーの愛用するボックス形状。断面が長方形で角ばっているラケットのことでボールの飛びは控えめ、ラケット自体がしなるので操作性が高いです。一般的には上級者向けと言われていることがほとんどです。
    次に錦織圭が愛用するラウンド形状。断面は比較的丸みをおびているラケットのことでボールが飛びやすい作りになっています。ラケット自体が固いので打球感はボックス形状よりもいまいち…ただ、パワーがなくても扱えるため、女性や速い球を打ちたい方にはおすすめです。
  3. 面の大きさ
    現行モデルの規格は85~135平方インチの範囲です。
    一般的に面が大きくなるにしたがって、スウィートスポットが広がり、スピンのかけ易さとボールの飛びが良くなります。筆者は110平方インチ以上使ったことないですが(汗)
    一方、面が小さくなると振り抜きや面の安定感が良くなります。ご自身にとって適切な案配を探すことが重要ですが、100平方が双方の良い所取りで非常に人気があります。
  4. バランス
    バランスとはラケットのどこに重心があるかのことです。
    トップヘビー、イーブンバランス、トップライトの3つに分類されます。
    ラケットの三角形の部分(シャフト)に指をかけてラケットの傾きでよく判断する方が多いですね。
    トップヘビーはラケットの先に重心があるのでスイングスピードの向上に繋がります。例えば、軽いラケットを使っていたとしてもトップヘビーではラケット負けしにくくなります。ストローカー向けのラケットですね。
    トップライトはグリップ側に重心があるので操作性が向上します。瞬時の判断と準備が大切なネットプレーや向けになります。
  5. グリップ
    グリップにはサイズと形状の違いがあります。
    グリップサイズはとっつき易く、番号に比例して太く作られています。
    プレーをするにあたり、手の感覚は非常に重要なので他の要素よりもグリップは慎重に選ぶ必要があると筆者は考えます。力が入る入らない点は実感し易いですが、グリップの太さによって手首の可動域にも違いが出てくることをご存じでしたか?
    手首の可動域を限定的にし、安定的なストロークを目指したい方は太い傾向にあります。一方、細くすることは手首の自由度を上げるのでドロップショットやボレー等の感覚が重要なショットには適しています。
    ご注意いただきたい点としては、メーカーによって若干サイズの違いがあるということです。筆者の経験上、同じサイズでも海外のメーカーだからでしょうか、ウィルソンは大きい傾向があると感じています。さらにはグリップの形状が楕円だったりきれいな八角形だったりするので感覚も変わってきます。ヘッドがこの楕円形に該当し、人によって好き嫌いがあるとよく聞きます。グリップが薄い方は使いこなせるような気がしますが、グリップの握りが厚くて八角形を使っていた方がこれに変えると不思議な感覚に陥るかもしれません。(筆者が実際そうでした(笑))
  6. ストリングパターン
    縦糸と横糸の本数をストリングパターンと言います。
    例えば16(縦糸)×18(横糸)のような表記がされています。
    縦糸は16~18、横糸は16~20の範囲です。多ければガットの目が細かい、少なければ粗いと表現します。
    ボールは基本的にガットのたわみで飛ばすため、面圧のある目が細かいものは飛びにくく回転もかけにくい使用なので男性やパワーヒッターに向いています。一方、目の粗いものは飛びと回転ともに容易です。(しかし、回転をかけ易い=ガット同士の摩擦が激しいのでストリングが切れ易くなります。)

ラケット1つとっても非常に多くの要素に分かれており、同じシリーズのラケットでも、ストリングパターンや面の大きさで全く違う感触になります。
まとめとして下記に標準的なラケットのスペックをお書きしますのでそれを基準にラケット選びをされてはいかがでしょうか?

・重さ:300g
・フレームの形状:ラウンド形状の厚さ23~26mm
・ 面の大きさ:100平方インチ
・バランス:320mm
・ストリングパターン:16×19

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